ピーリング石鹸を使って、調子がいいんですが、AHA酸の値が高いほうがぴりぴりするのがふつうなんですか?
2%のほうが5%よりもぴりぴりしたんですが、なぜでしょうか?
他の成分が全く一緒であれば、そうですよね?
同じ商品で2%と5%のがあったとしても残りの成分が全く同じかどうかはメーカーに聞いてみなければ分かりません。
この場合、同じ製品なら、AHA以外の成分が刺激の原因ではないでしょうか?
又、AHAはフルーツ酸全般を指すので、違う酸なら刺激も違うはずです。
この手の製品を使う場合、紫外線対策が必要です
因みにAHAのAがアシッドのことですから、AHA酸と言う言い方はおかしいです。
補足…
上に書きましたように、AHAには種類がありますので、そのパーセンテージが実際のピーリング効果を表すとは限りません。
皮膚は上から、角質-表皮-真皮と言う構造を持っています。皮膚の細胞は真皮層の繊維芽細胞で生まれ、後から生まれる細胞に押される形で、表皮-角質へと移動し最終的に剥脱します。これは「ターンオーバー」と呼ばれ、概ね28日周期で、生きている間、ずっと繰り返されます。
ピーリングの効果は先ず、角質を剥がすことで真皮層の繊維芽細胞を刺激し、細胞再生を促すことにあります。
シミはメラニンがターンオーバーから取り残されて残留している状態ですが、シミによってそれがある深さが違います(多分この書き方は正確ではありませんが便宜上こう書きます)。シミが比較的上層にある場合は、ピーリングだけても効果を期待できますが、深い場合はピーリングだけでは十分な効果が得られない場合があります。角質はたった、0.02mmの薄さしかありませんが、強靭な防御力を持っています。よく、化粧品の宣伝などで「角質層の奥深く…」などと言う表現をしますが、それほど角質は外から入ろうとする物質の浸入をはねのける力があると言うことです。
ピーリングはその角質層を薄くしてしまいますから、皮膚は無防備な状態になります。この無防備な状態を利用して、美容液などの成分を角質の奥に浸透させることが出来るのです。これが、ピーリングのもう一つの効果です。
凡そ美白成分は、坑酸化物質です。「美白」とは、「新たに色素沈着を作らなくする」と言う意味です。新たにメラニンを生成しなければ、今あるメラニンの幾等かはその内、代謝されてしまうので、結果的に肌の色が白くなると言う意味です。肌が新陳代謝の過程の様々な回路で必要な物質(例えば、ビタミンCであり、例えばビタミンE…)は、酸化と還元を繰り返しています。例えば、ビタミンCが仕事をして、酸化したら、ビタミンEがビタミンCを還元すると言う風にお互い融通しあいます。これが、坑酸化作用です。組織内に元々存在するものより強力な坑酸化作用を持つ物質は全てのサイクルを加速する筈だと言うのが、美白の考え方なのです。そして、ピーリングすることで、坑酸化物質を角質の内側へ、より深くとどけることが可能となります。水溶性のビタミンC誘導体やアスタキサンチン、アルブチン、アンブミン等、色々な物質が有効です。更に、イオン導入はより効果的ですし、油性ビタミンC誘導体(VC-IP、真皮の繊維芽細胞まで届く)も効果を増します。直接的にシミを減らすハイドロキノン(皮膚科等で手に入ります)等の効果をあげることも出来ます。
ただ、注意すべきなのは、バリア機能が衰えることで、紫外線等の影響を受けやすくなることです。更に外から誘導体として取り込んだビタミン類、更にサプリのビタミンも新たなシミの原因となるとする説もあります(「説」です)。ハイドロキノンはハッキリとした、強い光毒性を持ちます(これは、特に注意すべきです)。
紫外線対策は必須です(日焼け止めは、日中の殆どを屋内にいて、朝夕少し屋外を歩く程度なら、SPFは18くらいで十分のようです)
全てはオウンリスクです。私は30歳以下の人にはすすめません。又、試すとしたら、ご自身でも良く勉強して、薬品の作用機序や禁喪や危険性を十分理解して行って下さい。広告宣伝の文句を鵜呑みにしたり、人の言葉を適当な解釈で繋げた思い込みは、時に重大な結果を生じると思います。
因みに、肌にとって最も良いことは、早く寝ることです。10時から2時の間が肌の再生する時間ですので、遅くとも12時には就寝すべきです。これをするだけで、肌は確実に綺麗になります。守らなければ、他の努力は無駄になります。
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