札幌で、尋常性乾癬の治療に良い病院ありませんか?体にもでていますが、顔が辛いです。 ぬりぐすりもあまり効かないし、漢方等で体質改善したほうがいいのでしょうか? 何か良い情報があったら教えてください。
基本的に生活習慣病と同じく、肉体的にも精神的にもストレスを溜めないことが重要です。
例えば、睡眠時間を多くとる、疲労を避ける、高脂肪摂取を避けて規則正しい食事をとる、痛くて辛くても皮膚を清潔に保つなど。
光線療法と同じ効果をできるだけ保つため日光浴を多めにすることも良いかと...。
外傷は新たな発症箇所を招きやすいという理由から、できるだけ怪我をしないように心がけることも重要です。これはKobner現象に由来します。
このように、ストレス回避と矛盾した堅忍不抜の心掛けも大切です。
飲酒や喫煙との相関についてはデータがないものの、できるだけ避けるべきだという意見も多いようです。
内服薬について...
最近は、ビタミンA誘導体(レチノイド)や免疫抑制剤などの内服療法の保険適用により治療の選択肢が増え、患者のQOL(生活の質)は向上しています。なお、通常使用される副腎皮質ステロイド製剤は、尋常性乾癬においては膿疱性乾癬を誘発することがあるので長期間の使用は推奨されないようです。
ビタミンA誘導体の「エトレチナート」(チガソン)という薬剤は有効な治療薬です。この薬は催奇形性が確認されており、男性女性ともパートナーを含めて同意書の記入が義務づけられています。エトレチナート以前には、女性ホルモンの一種であるエストラジオールが使用されていたこともありました。
免疫抑制剤であるシクロスポリン(ネオーラル)、メトトレキサート(メソトレキセート)が使用されます。この2剤の有効性は同等ですが、後者は日本での適応はないので、通常前者が使用されます(後者も試用はされていると思われます)。前者(ネオーラル)は外観上は劇的な効果がみられることがありますが、腎臓に大きな負担を掛けます。よってネオーラルの使用によって腎不全に陥る可能性が高く、乾癬治療から腎不全に陥るかなりのリスクをともないます。
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